【図解でわかる!】子育て支援ブログ ~こころのねっこ~

育児休暇を機にSEから保育士に転職した1児の父親が、自身の育児経験、保育経験の中で得た子どもも大人も幸せになる子どもとの関わり方やマインドを図解を使って分かりやすくお伝えします。自己肯定感を育むこと、子どもを主体として認める事を第一に考えています。育児中の方はもちろん、プレママ・プレパパや保育者の方も是非ご覧ください。

2-4.子どもの安全基地になろう

 


1.安全基地とは

安全基地とは、子どもが何か失敗した時、何かが怖かった時、悲しくなった時、甘えたくなった時などに、いつでもどこでも必ずその思いを受け止めてくれる存在のことです。

子どもが何があってもこの人がいれば大丈夫と安心できる存在のことです。 

気持ちをネガティブからポジティブに変えてくれる存在ともいえますね!

 


2.安全基地になるには

子どもが抱く感情、不安や恐怖、怒り喜び甘えなどを、いつでもどこでもどんなことでもまずは受け止めて共感を示すことで、子どもは「この人はいつでも自分のことを分かってくれる」と安心することが出来るのです。
 

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「守ってね」「慰めてね」「手伝ってね」「一緒に遊んでね」「抱きしめてね」、子どもは沢山の思いを大人に求めます。

 

3.安全基地が存在しないとどうなる?|愛着障害

もし周りに安全基地となりうる大人がいなくて、誰とも愛着を形成出来なければ、誰にも自分の気持ちを受け止めてもらえないという不満が積み重なり、やがて大きな怒りが生まれ、愛着障害へと発展していく可能性が高くなります。
 
愛着障害は子どもの情緒を不安定にし、引き込もりやキレやすい、非行、暴力などにつながると言われています。
 
また、安全基地は必ずしも親である必要はないと言われています。子どもにとってはとにかく誰かひとりでも安全基地となってくれる大人が存在することが重要です。もし、育児に疲れてしまい自分がその役割を果たせない場合には、お爺ちゃんやお祖母ちゃん、保育園の先生など、周りの人に助けを求めて下さいね。そして自分が回復した時にまたしっかりと子どもに向き合えれば良いのです。どうぞ無理をしないで下さいね。

 


4.保育園での姿

園でも安全基地を見つけられている子は、何事にも意欲的でどんなことにでも関心を寄せ、楽しもう、やってみようと子どもらしい活発な姿が見られます。それは例え何か失敗しても責められることはない、きっと受け止めてもらえるという安心感からくる姿なのだと感じます。
 
しかし、側にそのような大人がいない場合には、どこか委縮した様子で、静かで、大人の顔色を伺いながら行動しているのが伝わってきます。 
 

5.まとめ 

安全基地とは、子どもが「この人がいれば大丈夫」と安心出来る存在のこと。
子どもが抱く感情、不安や恐怖、怒り喜び甘えなどを、いつでもどこでも受け止めてあげられることが安全基地になる条件!
愛着基地になる大人がいない子どもは、心から安心できる場所が存在せず、愛着障害につながる危険性が高まる。
 
また、安全基地が出来ると更に発展した「探求基地」という概念、そして「基地の拡大」というステップがありますので、またブログで紹介したいと思います☆彡