【図解でわかる!】子育て支援ブログ ~こころのねっこ~

育児休暇を機にSEから保育士に転職した1児の父親が、自身の育児経験、保育経験の中で得た子どもも大人も幸せになる子どもとの関わり方やマインドを図解を使って分かりやすくお伝えします。自己肯定感を育むこと、子どもを主体として認める事を第一に考えています。育児中の方はもちろん、プレママ・プレパパや保育者の方も是非ご覧ください。

2-3.スキンシップは自己肯定感へのファーストステップ


1.スキンシップの力

スキンシップは自己肯定感へのファーストステップと言われています。
体に触れることで子どもは安心し、愛着関係が深まり自己肯定感が育まれるのです。
 
親子のスキンシップが多い子は、心が常に安心感で満たされ、不安な気持ちを抱え込みにくくなり、ストレスにも強くなるそうです。まさに自己肯定感が高まっているのですね。
スキンシップには、不安になったり、揺れている子どもの心を支える力があるのです。
 

2.様々なスキンシップ

抱っこにおんぶ、頭を撫でる、ちょっと肩や腕に触れたり、背中をさすったり、何かが上手くいった時にハイタッチしたり。他には、触れ合いながら一緒に遊んだり、子どもを膝に乗せて絵本を読み聞かせたり。
また、目線を合わせる、やさしく微笑みかけるなど、直接は子どもの体に触れないことでも、子どもは安心し、自己肯定感の高まりに繋がっていると感じます。
ここでいう「安心」とは、自分を気にかけてくれているんだ、自分がやっていることはこれでいいんだ、自分は受け入れられているんだという心の動きを指します。
 

3.スキンシップをし過ぎるということはない

以前は小さい頃にあまりベタベタすると自律(※)が遅れると言われていましたが、それは間違いであるということが分かってきました。少なくとも幼児期は十分にスキンシップをした方が自律がスムーズに進みます。
 
4歳5歳、または小学校に上がってからなど、大きくなってからの抱っこやスキンシップを「甘やかしている」という見方をし、子どもが膝の上に乗ってきても「もう〇歳なんだから」と降ろしたり、スキンシップをさせない考えの方もいらっしゃいます。つまり「甘えない=成長/自立」と思われているのでしょう。
私は「抱っこするしない」「甘えさせ過ぎか否か」以前に、「子どもの求めていることを受け入れる/叶える」という構図を大切にしたいと思い日々育児保育をしています。そうすることで、子どもの気持ちの安定に繋がり、自己肯定感が高まっていくのです。
 
この点についてはより詳細に次の記事「2-4.十分に甘えられた児が自律へ向かう」で見て行きますね。
 
スキンシップをし過ぎると自律が遅れるなどと思わず、子どもが受け入れてくれる年齢まで続けられることをお勧めします。
 
※当ブログでは、「自立」ではなくあえて「自律」の方の漢字を使っています。
 

4.保育園での体験

登園時にお母さんと離れられずに泣いている時、友達とトラブルになり泣いている時、何か不安で遊びの輪に入れない時など、気持ちを聴いたり代弁することも大切ですが、やはり抱っこをする抱きしめる手を繋ぐなどスキンシップをすることでより落ち着けたり、気持ちを切り替えられたりする姿がよく見られます。
言葉だけでは無理な場合でもスキンシップをすることで気持ちを切り替えが出来る場面によく出会います。
 
また、褒める時も叱る時もちょっと肩をさすりする等、体に触れてあげると子どもはより素直に受け入れられるし、言葉が伝わっているように感じます。
 
 
次の記事は「2-4.十分に甘えられた児が自律へ向かう」です。