3-1.外面ではなく内面(心)を観る(前編)
1.外面と内面(心)は表裏一体
よく言われる「この子は落ち着きがない」「すぐに泣く」などの姿は子どもの外面だけを捉えたものです。 しかしその姿には「構って欲しい」「不安がある」などの内面が必ず潜んでいるのです。
外面と内面を合わせて表裏一体なのです。
2.内面(心)を観ることが大切
子どもの理解を深めて心の育ちを支えるには、外面よりも内面(心)を観ることの方が遥かに大切になります。
3.なぜ内面(心)を観ることが大切なのか
外面だけを見ていると、子どもの行為の本当の意味を知ることは出来ません。
目に見える行為の全ては、目には見えない内面(心)から生まれるものです。内面(心)は外面の理由、行為の動機とも言えるでしょう。大人から見て好ましくない子どもの行為の裏に隠された意味や理由を観ようとせずに、外面ばかり見ることは文字通り表面的な関わりしか出来ていないことになります。本当の思いに気付いてもらえなかった子どもは不満が溜まり、不信感や反抗心に繋がり、好ましくない姿がエスカレートしていく可能性が強まります。
4.内面は観ようとしなければ観えない
外面は見たままですので目にとまりがちですが、内面は目に観えるものではありません。その子どもの行為はなぜ表れているのか、しっかりと内面を観ようとしなければ見えてはきません。
目に見える外面は氷山の一角。その水面の下には目には見えない多くの内面が隠れているのです。
「どうして今日は素直じゃないのか」「どんな気持ちでそれをしているのか」、この内面を捉えて対応していくことがまさに心を育てる子育てのポイントです。外面だけを観て対応していると、本当に大切なものを見落としてしまいます。
細かい仕草や表情を見逃さない。その日、場合によっては数日の流れを振り返る。何があったか。子どもはほんの細かな事でも納得しない限りいつまでも覚えています。
外面ではなく内面(心)を捉えて、そこにアプローチしていきたいですね☆彡
5.子どもは何を伝えたいのか?
子どもの行為は全てその子にとっての表現です。何を表現せずにいられないのか。
その子どもの行為が好ましいものであれば外面だけ見ていても問題はないでしょう。しかし、「言うことを聞かない」「友達を叩く、引っ張る」などの大人から見て好ましくない行為の場合、内面を捉えていないと、ただただその行為を止めさせるだけの抑えつける子育てになる可能性があります。
外面だけでは判断せず、内面(心)をしっかりと観て捉えて、子どもが本当に伝えたいことを理解し心に寄り添いたいです。
6.外面だけでの判断が続くと
もし内面を観ずに外面だけで判断するとしたら、子どもは「ボクの気持ちを分かってくれない!」と余計に反発するでしょう。その反発や怒りはエスカレートしていき更に子育ては大変なものとなり悪循環に陥ります。必ず内面(心)を観て、悪循環にストップをかけたいですね。
7.まとめ
人は「外面」と「内面」の表裏一体で出来ている。
心の育ちを支えるには外面よりも内面を観ることが大切。
内面 は見えにくい。観ようと意識しなければ見えない。
子どもの好ましくない行為を外面ばかり見て判断し抑えつけていると、子どもの不満や怒りが溜まり、行為は益々エスカレートしていく。しっかりと内面を観て子どもの気持ちを捉えて対応する必要がある。
それでは、次の記事で子どもの内面を観る育児の具体例を見て行きましょう。